2014年04月10日(月)
上海市人的資源社会保障局は3月28日に、市の最低賃金を1,820元にすることを発表しました。実施は4月1日と急な話です。
今年の最低賃金を発表しているのは、まだ7地域のみですが、上海市の数字は各地域への影響が大きいだけに、今年の200元(12.3%)アップは非常に注目されています。
上海市の、2013年のGDP成長率は7.7%と一服気味ですが、経済と賃金は別物だという考えもあり、逆に低所得者層の底上げで経済に好影響を与えたいとも考えているようです。
1,820元は広東省シンセン市の1,808元を超えて中国トップとなりました。しかも上海市の最低賃金は個人負担の社会保険などを控除後の手取り賃金ですので会社負担は日本円でいえば5万円を超えるものとなります。これをまだまだ安いと見るか高いと見るか、経営業態で様々ですね。
ちなみに、時給(非正規労働者対象)は、14元から17元にアップしています。
過去の推移をグラフにしましたので別図をご覧ください。 (金融危機直後の2009年は上げていません。)
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