2015年02月05日(木)

“中国で働く” 31 「人脈の木」を大きく茂らせよう

順利包装集団 福喜多俊夫

 先日、テレビを見ていたら、東洋大学准教授の小島貴子さんが「人脈の木」を紹介していました。番組ではリストラされた人が再就職先を探す時に「人脈の木」を活用する話でしたが、「人脈の木」はいろいろな場面で活用出来ます。皆様も是非、「人脈の木」を大きく茂らせてください。


 まず、まわりの人々をオフィシャルとプライベートに分け、オフィシャルには社内と社外、取引先や上司、同僚の名前を書いていく。プライベートは親戚、趣味、地域、出身学校などの人々の名前を書いていきます。これが「人脈の木」の基本形です。木が育って来ると幹から大きな枝が生え、大きな枝から小枝が分岐して豊かな「人脈の木」が出来上がります。


 私のようにコンサルタントをやっていると、自分の専門以外の課題が持ち込まれることも多く、その対応に苦慮するわけですが、そんなときに「人脈の木」の森のなかに、いろいろな専門分野の「人脈の木」やいろいろな業種の「人脈の木」が生えていると、容易に支援を頼む人を見つけることが出来ます。


 中国で生活をする場合、予測できない様々な危機に襲われるものです。
やくざに絡まれた、物売りに絡まれた、偽札をつかまされた、ワイロを要求された、・・・・。こういう時にお願いできる中国人弁護士も「人脈の木」に是非加えてください。弁護士さんが電話で「私の友人である日本人に何を言っているの?」と話してくれるだけで解決する問題が大半です。
できれば、携帯電話の最初の方に登録して置くと安心できますね


 日本国内で仕事をしている場合は会社の同期、出身学校の同窓生、異業種交流会のメンバーなどから比較的「人脈の木」を育てやすく、相談する相手も見つけやすいものですが、中国と言う異国で、知人のネットワークが粗い中で仕事をしているあなたにとって、中国における「人脈の木」を育てておくことはとても大事なことです。
「人脈の木」は仕事の場だけでなく、日常生活の非常時、たとえば“日曜日に子どもが急病になった、休日に開業している小児科を知っている友人は誰か”といった場合にも役立ちます。
上海などにはこういう雑情報をよく知っている人が多数いるものです。

福喜多 俊夫

福喜多 俊夫

順利包装集団(総公司:香港)総裁
(上海在住)

専門分野

海外子会社管理(経営管理・工場経営・品質保証)、目標管理、包装・物流情報

カネカ勤務中は米国、ベルギー、東南アジア(シンガポール、マレーシア、タイ、台湾、フィリピン、中国、香港)の子会社管理、工場指導を担当し、関連子会社に10年ほど出向していたこともあるので、中小企業、特に海外の中小工場経営が得意。

【資格】
◇技術士(経営工学部門)
◇APECエンジニア(工学部門)

【参加団体】
◇大阪能率協会
◇技術士包装物流会
◇(財)海外職業訓練協会(OVTA) 国際アドバイザー

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