順利包装集団 福喜多俊夫
最近、何人かの中小製造業経営者とお話させていただく機会があり、工場も見せていただいて、中国の製造業経営者も変化していると感じました。
私は十数年の中国での工場指導の経験から、中国の中小企業経営者は生産性向上には興味がないと感じており、従業員も改善や生産性向上に熱意が薄いので中国の製造業の将来を憂いていました。
しかし、1~2年前から生産性向上や品質管理に積極的な若い経営者に出会うことが増えてきました。これは中国が直面している事業環境の変化と無縁ではなく、人件費の上昇、工場労働者の確保難、エネルギーコストの上昇等工場経営を取り巻く環境変化の中で、いかに沿岸部での事業継続を可能にするか真剣に考える経営者が増えてきたのだと思います。
- 我社のような中小企業でもロボットを入れて省力化することは可能か?
- 消費者の要求の変化に対応して“価格より価値を売る”製品構成にどのように変えていくか?
などを考えています。
まだ、“金儲け主義、自分さえ良ければ”という風潮もはびこっていますが、若い経営者は金儲けだけでなく、“新しいことにチャレンジする面白さ”に目覚めたようです。
このような人と一緒に仕事をするのは楽しいことです。
そして、これは極めて個人的な感想ですが、このような人は二代目世代より、苦労している(困難な仕事に取組んで来たという意味で)創業者の方が多いようです。
カネカ勤務中は米国、ベルギー、東南アジア(シンガポール、マレーシア、タイ、台湾、フィリピン、中国、香港)の子会社管理、工場指導を担当し、関連子会社に10年ほど出向していたこともあるので、中小企業、特に海外の中小工場経営が得意。
【資格】
◇技術士(経営工学部門)
◇APECエンジニア(工学部門)
【参加団体】
◇大阪能率協会
◇技術士包装物流会
◇(財)海外職業訓練協会(OVTA) 国際アドバイザー